はじめに

長引く咳、毎年同じ時期に起こる咳は、気管支喘息かもしれません。 気管支喘息は様々な病態が関わって発症する気道の炎症です。 炎症が起こると、気道が狭くなり、呼吸困難や咳などといった症状が出現します。これが”喘息発作“と言われるものです。発作が起きていないときは無症状のことも多いため、特に治療は必要ないと思われがちですが、一番大切なのは、症状がないときに吸入ステロイド薬を中心とした予防薬をしっかり使用し、発作を起きないようにすることです。 当院では呼吸器内科専門医が気管支喘息の診断から治療まで専門的に行います。長引く咳や呼吸困難でお困りの方はご相談ください。
気管支喘息チェック項目
- 発作的に息がしんどくなったり、咳がとまらなくなる
- 風邪をひくと咳が長引きやすい
- 夜間や明け方に咳がでる
などの症状がでます。 40代以上の発症も多いです。
気管支喘息の診断と治療
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STEP.1
診察
まずは問診・聴診を行います。症状の出方や聴診所見などから気管支喘息が疑われれば、もしくは鑑別が必要と思われれば次の検査を行います。
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STEP.2
各種検査
胸部レントゲンや肺機能検査、必要であれば胸部CTも行います。
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STEP.3
診断
診察・検査から総合的に診断します。
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STEP.4
治療開始
診断に沿って、治療を開始します。ご不安なことなどありましたらいつでもご相談ください。治療を始めてからはご都合によってオンライン診療を対面診療と併せてご利用いただけます。
主な検査方法と診断
胸部レントゲン、CT
肺炎や肺癌、間質性肺炎、気胸など他疾患を除外するために行います。また、喫煙者の場合、慢性閉塞性肺疾患(COPD)との鑑別のためにCTで肺気腫の有無を確認することもあります。
肺機能検査
気管支喘息の場合、“閉塞性換気障害”というパターンを示すことが多いです。これは、息を吐く勢いが弱まっていることを意味します。このため、気管支喘息の方は発作が起きると“ゼエゼエ、ヒューヒュー”などといった、気道が狭くなっている際に生じる音が、主に息を吐くときに聞かれます。
血液検査
白血球の中でも、好酸球が増えていないかをチェックします。また、RIST・RASTなどでアトピー素因の有無を確認することもあります。
診断のポイント
- 症状のでかたが発作性で、季節によって変動がある、明け方に悪化する
- アトピー素因(アレルギー疾患の既往や家族歴がある)
- 呼吸機能検査の異常
- 他の疾患が除外できる(心不全やCOPDなど)
治療
吸入ステロイド薬
気道の炎症を抑えるため、治療の柱となります。ステロイドですが、全身性の副作用は少ないです。しかし口腔・咽頭カンジダ症や嗄声(させい)など局所の副作用が問題となることがあり、吸入後には必ずうがいが必要です。
長時間作用型β2刺激薬
必ず吸入ステロイド薬との併用で使用します。
ロイコトリエン受容体拮抗薬
特にアレルギー性鼻炎を合併している患者で有用です。
抗IgE抗体薬
血清総IgEが治療標的範囲内にある、アトピー型喘息に対して有用性が示されています。適切な治療を行っても発作がしばしば起こり、日常生活が制限されるような重症の気管支喘息に使用されます。
抗IL-5抗体薬・抗IL-5Rα抗体薬
血中好酸球数が基準値以上の場合に使用が検討されます。抗IgE抗体同様に、適切な治療を行っても日常生活が制限されるような重症の気管支喘息に使用されます。
その他対症療法、漢方薬、アレルギー体質改善等
一番重要なこと
気管支喘息の場合は、発作が起きていない安定期にも治療を継続することが大切です。